太陽光発電システムに関するQ&A
太陽光発電のしくみについて
Qなぜ発電するの?
A太陽電池は半導体の一種であり、太陽エネルギーを直接電気エネルギーに変換するもので、半導体に光を照射すると、内部に電気を帯びた粒子(正孔と電子)が発生する性質を利用したものです。 結晶系シリコンなどの一般的な太陽電池は、それぞれ電気的性質の異なるN型とP型の半導体を隣り合わせに接触させた構造になっています。 太陽電池に光が当たると、その光エネルギーは太陽電池に吸収され、これにプラスとマイナスを持った粒子(正孔と電子)が生まれ、マイナスの電気はN型シリコン側へ、プラスの電気はP型シリコン側へ多く集まります。 このため太陽電池の表面と裏面につけた電極に電球などをつなぐと電流が流れます。 これが太陽電池の原理です。
Q太陽光発電システムとはどのようなもの?
A太陽光発電システムは太陽電池モジュールアレイ、パワーコンディショナ(通称パワコン)、接続する配線、アレイを設置する架台、及び交流側に設置する電力量計などで構成されます。 直流を交流に変換し、建物内又は構内設備に電力供給します。 また、使用量より発電量が多く余った電力は電力会社に売電されます。
Q変換効率とは?
A変換効率とは太陽電池が受けた光エネルギーを電気エネルギーに変換する割合を示すものです。 現在の太陽モジュールでの変換効率は単結晶タイプで13~18%、多結晶タイプで10~15%、アモルファスタイプで7~10%程度です。 弊社で取扱う「HIT」は単結晶タイプで、約20%、設置面積あたりの発電量、世界No.1を実現しています。
発電について
Q太陽電池の寿命は?
A一般に、平均して20年以上の期待寿命がありますが、設置場所や設置条件によって異なります。 但し、パワーコンディショナーの耐用年数は10~15年といわれています。
Q夜はどうするの?蓄電池などは有るの?
A夜間は発電しないため、安い電力会社の電気※を利用しています。 太陽電池は太陽光により発電するため、太陽電池自体に蓄電能力はありません。
※季節別時間帯別電灯契約の場合、通常料金の約1/3でご使用になれます。
詳しくは電力会社へお問い合わせください。
Q雨・曇りなど天候に左右されるの?
A太陽電池の発電量は入射する光の強度に比例します。 曇りでは晴天の1/2~1/10、雨天では1/5~1/20になります。
Qごみやほこりによる発電量の影響は?
A太陽電池にごみやほこりが付着する晴天が続き、砂ほこり等が付けば発電量3~5%程度ダウンすることもありますが、一般の住宅地区では塵などの汚れは降雨で流されるので、掃除の必要は殆どありません。 また、木の葉や鳥の糞などが部分的に付着しても発電量が大きく損なわれることはありません。
Q寒い地域では、発電が悪くなるの?
A基本的に太陽電池は、年間を通じてより多くの日射量が得られ、気温が低い程、良く発電します。 逆に太陽電池は熱に弱く、夏では冬に比べ約6%変換効率が落ちます。
設置について
Q雷が落ちやすくないの?
A太陽電池だから雷が落ちやすいということはありません。 屋根や屋上に設置する他の設備と同様です。
Q南面以外の屋根にも設置できるの?
A東面や西面の屋根へも設置できます。 太陽電池モジュールは、真南面で傾斜角度30度の時が最も積算発電電力量が大きくなりますが、東西それぞれ45度の方位で約5%、真東・真西でも約15%しか低下しません。 但し、北面の場合、積算発電電力量が大きく低下しますのでお勧めできません。
Q影の影響はあるの?
A薄い影(山、ビル、樹木、電柱等の影)が太陽電池に掛った場合、発電量が低下しますがゼロにはならず、影の部分でも周囲からの散乱光により1/10~1/3程度発電します。 なるべく太陽電池に影が掛らないような工夫をすることが重要です。
Q雨漏りは大丈夫なの?
Aメーカー規定施工であれば、雨漏りは心配ありません。
Q耐風圧性能はどれぐらいなの?
A太陽電池モジュールと架台は風に対して、建築基準法準拠の設計をしています。 太陽電池モジュールはJIS C8990の耐風圧荷重2400Paに耐えうる設計となっています。
Q太陽電池の重みによる屋根への負担が心配ですが・・・
A建物自体の築年数等により異なりますが、太陽電池モジュールおよび取付金具の重さは、陶器瓦の1/3~1/4程度と軽く、屋根への荷重は特に問題ありません。
Q国からの助成金はあるの?
A現在、未決定です。
※国及び各自治体の補助金制度詳細については、太陽光発電普及拡大センター(J-PEC)にてご確認ください。
ご使用にあたって
Qシステム導入後、毎日操作は必要なの?
A太陽光発電システムは日の出とともに自動的に運転を開始し、日の入りとともに自動的に停止しますので面倒な操作は不要です。
Q地震など災害時には使えるの?
A停電になってもパワーコンディションの自立運転機能により、太陽光が当たっていれば系統を完全に切り離した上で、電力が使用できます。
Q保証制度はどうなってるの?
A安心の10年保証をご用意しています。 構成機器の不具合はもちろん、太陽電池モジュールの出力低下に対する保証など、システムを構成する機器の保証が充実しています。
Qメンテナンスは必要ですか?
A弊社では太陽光発電システム設置後に設置面などの点検を無償で行っています。 また、担当者が定期的にアフターサービスでお客様宅にお伺いしていますので、ご安心ください。
Q余剰電力の受け取り方はどのように行われるの?
A売電の入金は銀行振込で、売電と買電は別々の電力メーターが用意され相殺されず個別に扱われます。
